リココデヒストリー リココデのルーツは、和歌山県紀の川市粉河にあります。南北を山に囲まれ、紀ノ川が流れ、まちの中心には西国3番札所・粉河寺があり、穏やかな田園風景も残るまちです。
彼岸花の鱗茎の特性に着目

昭和21年、初代社長が、彼岸花の鱗茎(球根のような部分)に、去痰作用がある成分、アルカロイド「リコリン」などが含まれていることに着目し、せきやたんに有効な薬の開発に成功しました。これがリココデのルーツであり、製薬会社として今日ある当社のルーツでもあります。

彼岸花は、9月中旬、田んぼの畦道などに真紅の花をたたえて鮮やかに咲き誇ります。しかしこのとき、彼岸花には葉がありません。つまり光合成ができないのに、花が咲いている不思議な花なのです。 その秘密は、秋が終わり冬の足音が聞こえる頃に見つけることができます。彼岸花は、畦道において多くの草花が枯れていく頃、花が枯れてもひとり葉を伸ばし日光を独り占めにします。 その結果、冬の間球根にはたっぷりと栄養が蓄えられ、それが秋に咲く真紅の花の栄養素となるのです。

彼岸花を生かし、たんやせきに有用なかぜ薬を開発できたことに意気を感じ、さらに去痰作用がある「リコリン」に、せきによく効く「コデイン」という成分を交え開発した薬を「リココデ」と命名。リココデを足掛かりにして、全国に販路を開拓しました。以来、リココデは車前草・桔梗・甘草などの成分を取り入れたかぜ、せき薬・リココデブランドとして商品の裾野を拡大し現在に至ります。

畦道に真紅の彼岸花を見つけたとき、冬の枯草のなかで畦に伸びるひときわ元気な緑の葉を見つけたとき、リココデを思い出して下さい。 寒気をもよおし「かぜかな」と思った時も大丈夫。あなたの近くにリココデがあります。